専業主婦から未経験でAI企業へ。最低時給からのキャリアアップを叶えた環境選びは?

「自分の入っている水槽は濁っていて、隣にすごく綺麗な水槽があるのは見えている。でも、隣の水槽には行けないと思っていた」──現在AI×デザインを軸にクリエイティブエディターとして活躍し、Xのフォロワー数は10,000に迫るコンマリさんは、かつての自分をそう振り返ります。

新卒で入社した大手日系家具メーカーを結婚で退職後、専業主婦になり「お母さんとしてあるべき姿」に囚われ苦しんだ時代、最低時給で働いて気が滅入っていた時代を経て、現在は子育てと両立しながらAIの力をフルに活かした仕事でご活躍されているコンマリさん。転機となったのは、「環境を変える」という決断でした。

「本来は力があるのに、”私なんか”と思って力を出せていない女性に伝えたい」と語るコンマリさんに、これまでのキャリアの変遷や想いついてお聞きしました。

大手日系家具メーカーから専業主婦へ。最低時給の閉塞感の日々

ーーまずは、これまでのキャリアについて教えてください。

新卒では大手日系家具メーカーに入社し、人事部に配属になりました。大学は京都でしたが、北海道出身なので就職では地元に戻りたいという想いがあって。北海道本社の企業の中で、最も先進的な考えを持っていると感じたのがその会社だったんです。

人事部では、給与担当として何千人もの給与計算や勤怠管理、入退社の処理などを担当していました。私は、元々は効率が悪いタイプ。でも、1000人を超える従業員を担当していると努力ではカバーできません。必要に駆られて、仕組みや効率を考えるようになりました。会社の「標準化」という考え方から、業務効率化の重要性を学びましたね。

その後は結婚を機に退職しました。夫も同じ会社で働いており、2人とも総合職だと共同生活が成り立たなくて。私は人事部に配属されたことで店舗経験が少なく、それに当時は、女性だと店長まで昇進できる人もなかなかいない時代。家事ができる方が辞めたほうがいいということもあり、前向きに退職をしました。

ーーそして専業主婦になり、子育てをされていたのですね。

ただ正直、専業主婦期間が一番しんどかったです。大変なのに評価されないし、休みもない。私は結構「あるべき脳」なので、「お母さんであるべき姿」という枠に自分をはめ込んでいました。それに、少し飛び出そうとしたら「お母さんのくせに」と言われることもありました。

そして、下の子が幼稚園に入るタイミングでやっと日中に一人の時間ができ、「何かしたい」と思い仕事を再開しました。

ーー子育てをしながら、どんなお仕事を再開されたのでしょうか?

人事部での経験を活かして、主にリモートでのバックオフィス業務をしていました。知り合いからのご縁で仕事には困りませんでした。

ただ、最低時給で働いていた時期が長かったんです。どんどん気が滅入って、歩いているだけで「この人もこの人も、私より時給高いんだな...」なんて思いながら過ごしていました。

とはいえ扶養から外れるのも怖いですし、子どもがいるから何かあれば休まなければいけない。だからこそ、新しい環境に飛び込む自信もなかなか持てなかったですね。

ーーそこから、どのように状況や気持ちの変化が?

人事コンサルをやっている方に一度相談してみたところ、「今の職務内容だと、3倍くらい出せますよ」と言われて。実際に紹介いただき、本当に時給が3倍になって驚きました。さらに、目の前の仕事を真摯にすることで次にも繋がっていきました。

フリーランスとしての自信もつき、経済的な余裕ができたことで、やりがいはあるけどすぐにお金が稼げるわけではないデザインの仕事にもチャレンジするようになりました。実は、大学時代は絵本サークルに所属し、色彩やデザインにも興味があってカラーコーディネーター検定の資格も取得していたんです。

ただ、バックオフィスとデザインの仕事をどちらも行う中で、忙し過ぎてだんだん身動きが取れない状態に。そんな状況だった2023年、ChatGPTの波が来たんです。

「これは見逃せない」と直感はしたものの、当時はとても忙しかったのでなんとなくXで情報収集はしつつも追いきれず、「どこかで体系的に学ばないと」という気持ちでした。

きっかけは環境を変えたこと。子育てをしながらAI企業にフルコミット

ーー仕事や子育てに多忙だった中で、どのようにして本格的にAIを学んだのでしょうか?

2024年5月に、AIのセミナーに参加したんです。そこで「AIを勉強するために必要なことは何だと思いますか?」と聞かれて。誰かの真似をするとか、成功事例をトレースすることかなと思ったのですが、答えは「環境です」と言われたんですよ。

その瞬間、すごく腑に落ちたんですよね。私が最低時給から時給が3倍になった時も、私自身が変わったわけではなく、環境を変えたから時給も変わった。「環境」と言われた時に「そうだよね。私、それ知ってる」と思い、その日にAI学習コミュニティに入会しました。

ーー入会後は、何を中心に学ばれましたか?

最初は、コンテンツ量が多くて迷子になっていました。動画コンテンツもありますし、ウェビナーも毎日開催している。どこから手を出したらいいか分からなくて。

ただその中に、「Instagramアウトプットサークル」という、100日間毎日アウトプットするサークルがありました。直接AIは関係ないサークルなのですが、インプットするためにはアウトプットも必要。当時AIによる画像生成も始めていましたが、出す場所がなかったんですよね。

Instagramの投稿にいいねがつくと嬉しいし、いいねをつけてもらうためには有益な情報を出したい。だったらインプットをする必要がある。みんな一斉にスタートだったので、すごくやりやすかったです。100日やりきった時には、かなり勉強になっていましたね。

ーーAIによる画像生成は、その後実際のお仕事にも活かされたのでしょうか?

はい。最初は、北海道のお土産を売っている会社の仕事で、ふるさと納税事業をバックアップするプロジェクトで活かすことができました。

ただ一方で、私は時給で働いていたこともあり、AIを活用し効率良く働けば働くほど収入が下がるというジレンマも生じました。でも、私にとってAI活用はすごく楽しいですし、相性も良い。誰でもできる作業ベースの仕事を減らして、本格的にAI業界の仕事にシフトチェンジしたいなと思うようにもなっていました。すると、最初の転機になったAI学習のコミュニティ企業から、「一緒に仕事しませんか」と声をかけていただいたんです。

ーーAI企業でのフルタイムの仕事と子育てを両立しながら、日々どのようなスケジュールをこなされているか教えてください。

朝は6時に起床し、子どもたちが8時に学校に行くまではお母さん業をしています。9時から仕事開始で、18時までは今の会社にフルコミットで仕事しています。

そのあと買い物に行って、子どもたちにご飯を食べさせます。家族時間を過ごした後、20時くらいからAIに関するウェビナーが開催されることも多いので、勉強のために見たりしますね。

子どもたちが21時半に自室に入っていくと、そこからまた仕事を再開します。結局家族が寝てからが一番捗るので、24時くらいまでパソコンを開いています。

2人の子どもたちは、「お母さんみたいな仕事をしたい」と言ってくれるんですよ。私が在宅で打ち合わせをしている時、大体楽しそうに話しているみたいで。その姿を見て、「お母さんの会社に入りたい」なんて言ってくれますが、断っています(笑)

「私なんか」と思わないで。環境さえ変えれば、自分は変われる

ーーAIの仕事に向いているのは、どんな方だと思いますか。

AIやオンラインで仕事するというフィールドでは、男女差はないと感じています。私が新卒時代働いていたような会社で売り場に立つとか、交渉するとなった時には向き不向きがあったかもしれませんが、「成果物を納める」ということに関しては、女性のほうがむしろ向いている部分もあると思っています。

ただ、楽して稼ぎたいという人には向いていないと思います。情報のスピードも早いですし、楽しては稼げません。「楽だから」とか「在宅で誰でもできますよ」ではなく、「今まで何かしらの足枷があったとしても、気にしなくていいですよ」という感覚です。努力や学習、想いはすごく大事になりますし、それは外で働く時や他の業界で働くことと何ら変わりません。

ーー最後に、女性に向けてメッセージをお願いします。

私はかつて、「自分が入っている水槽があって、それはすごく濁っている。でも隣にすごく綺麗な水槽があるのは見えていて、綺麗なグッピーが泳いでいる。でも、私の水槽と隣の水槽は違うよね」と思っていましたし、自分が綺麗な水槽に行けるなんて夢にも思っていませんでした。

私の新卒時代の同期はすごく優秀なので、一緒に仕事しようと声をかけてみるのですが、「私なんて」と断られることがあります。女性だからとか、お母さんだからという負い目で、同じように思っている方もいらっしゃるかもしれません。

でも、重要なのは環境です。環境さえ変えれば、新しい水槽にも行けるし、なんなら水槽を飛び越えて海で自由にも泳げる。確かに簡単に行けるわけではないですし、しんどいこともあるかもしれません。

私は、専業主婦時代に「良いお母さんであるべき」と自分を抑え込んでいたものが放たれ、当時のバネの反動が今の力になっています。本当は力があるのに出せていない女性や自信を失っている女性がたくさんいると思いますが、どうか自分の力を信じてみてください。

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心地ワーク羊でした!

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自分の働き方の軸を改めて確認できて面白かったです。

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取材 平 理沙子/執筆・編集  Naoko Kubota